腸内フローラ移植【便移植】でうつ・不安が治る!?

サイエンス

こんにちは、まるこです!

腸内フローラって、聞いたことありますか?

フローラって、まるでお花みたいな響きですね。

今回は腸内フローラ移植でうつや不安が治るという研究結果にスポットを当てていきます。

目次

腸内フローラ移植とは

腸の中ではたくさんの菌が集まって複雑な微生物生態系ができています。

それは人によって様々なのですが、この微生物群衆のことを腸内フローラと呼んでいます。

私たちの腸の中で、たくさんの種類の腸内細菌がまるでお花畑みたいにびっしりと生えて(?)いるようなイメージが浮かんできませんか? |ૂ•ᴗ•⸝⸝)”

良い働きをする菌もいれば悪さをする菌もいる。

それぞれがお互いに影響しあって私たちのお腹の中で生きている。

不思議ですよね。

実は今、この私たちの腸の中で作られた便を移植することで、様々な病気を治す研究が各国で進められていて、研究者たちが日々しのぎを削っているといいます。

他人の便を自分に移植・・と聞くと「ぜひお願いします!」

とはちょっと言いにくいですが 笑)

やり方は、良い菌を持っている人の便を希釈したものを、

細いゴムのチューブで肛門から挿入するそうです。

お腹を切ったりという大掛かりなものではないのでその点はいいですね。

腸内バクテリアが精神の不安に結びついている!?

マックマスター大学のCollins教授(消化器病学者)が行った実験で、臆病なマウスに冒険好きのマウスの腸内バクテリアを移植すると行動が変わったり、

自閉症の人の行動が腸の状態が変化することで変わるなどの研究結果が報告されているといいます。

聞いただけでは不思議すぎて信じられない気もしますが・・・。

  • <Collins教授の実験>
  • 臆病なマウスと冒険好きなマウスを使う
  • 一方のマウスの腸に存在したバクテリアをもう一方に移す
  • はじめ冒険好きのマウスは暗い場所に入れられると柵の中を、光を求めて動き回っていた
  • 臆病なマウスのバクテリアを冒険好きのマウスの腸に入れると暗闇の中での探索をやめた ←行動が臆病になった?
  • 反対に、臆病なマウスに冒険好きのマウスのバクテリアを移すと、冒険好きのマウスがしていたように大胆な行動を起こすようになった←行動が(冒険好き)になった?

これってすごくないですか?

腸内細菌が入れ替わったことによってこんなことが起きるなんて_ø(●ʘ╻ʘ●)

もちろんマウスと人間は同じではないので、この実験結果が人間にも当てはまるとは言い切れません。

でも「動物の実験で得られたデータのいくらかは人間に対しても同じことが言える」

と考える研究者は多くいるといいます。

プロバイオティクスを含んだ発酵乳を飲むと不安が減る!?

カリフォルニア大学のMayer教授によれば、腸内のバクテリアと人の脳は繋がっているといいます。

  • <Mayer教授の実験>
  • 体に良い影響を与える微生物プロバイオティクスをふくんだ発酵乳を、健康な女性12人に1日2回、1ヶ月飲んでもらう
  • 別な女性11人にプロバイオティクスを含まない牛乳を1日2回、1ヶ月飲んでもらう
  • 実験の前後で、女性たちに「不安や怒りを感じている人の写真」を見せながら脳スキャンを行った

すると。

プロバイオティクスを摂っていた女性たちの脳はストレスに反応しにくくなっていたというのです。

不安や恐れを感じる人の写真を見ても、そのネガティブな感情を「恐ろしいもの」として感じにくくなっていたんですね。

まとめ

腸内の状態と人の気分についてまだはっきりとしたことはわかっていませんが、自閉症やうつ病の治療法として腸内フローラ移植が有用であることがいよいよ明らかになってきました。

今後の研究に期待したいですね。

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