渡邊守成さん【国際体操連盟会長&IOC委員&イオン社員】とは?

スポーツ

イオンの社員でIOC委員、国際体操連盟会長の渡邊守成さんが話題になっています。

渡邊さんは少し前にパワハラで問題になっていた塚原夫妻も名を連ねる日本体操連盟の副会長でもあります。

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目次

渡邊守成さんのプロフィール

生年月日1959年2月21日(59歳)
出身福岡県
最終学歴東海大学体育学部
活動期間1984年 –
肩書き国際体操連盟会長
任期2017年 –

 

 

子供の頃はシュバイツァー博士に憧れていたという渡邊さん。夢は医者になってアフリカの子どもたちを救うことだったといいます。

高校では体操に打ち込みながら、医学部受験を目指して理系クラスで学びました。同じ夢を持っていた体操部のチームメートは現在神戸大学医学部教授で形成外科医として活躍しているといいます。

 

渡邊さんは福岡県立戸畑高校時代に体操を始めました。

大学在学中の1981年にブルガリア国立体育大学に留学。体操競技代表チームのコーチも務めました。

 

ブルガリアは新体操の強豪国でり、当時のブルガリア新体操代表チーム監督・ネシュカ・ロヴェヴァに教えを請うなど、世界のトップレベルの新体操と間近に接したことから、その魅力を日本へ持ち帰りたいと強く思ったそうです。

 

帰国後就職活動をし、1984年にジャスコへ入社しました

 

入社後はジャスコ新体操教室(現在のイオンスポーツクラブ)の事業展開に携わりながら、ジャスコ新体操クラブ(後のイオン新体操クラブ)代表として指導者の立場から選手育成にも力を注いでいます。

 

当時のジャスコ新体操教室では上司に怒られて大変だった!?

ジャスコ入社後は現在のイオンスポーツクラブ立ち上げに関わり、当然生徒さんを集める事が大事な仕事なわけですが、絶対の自信を持って進めていながら蓋を開けてみるとなんと集まった人数はたったの3人!

上司から

「マットの費用500万かかってるのにどうやって回収するんだ!」

と言われ大変だったとか。

 

2016年に国際体操連盟会長に選出される

2016年10月の港区のヒルトン東京お台場で開催された第81次国際体操連盟総会での役員改選で、会長に立候補し、ジョルジュ・グルゼク(フランス)との選挙では100:19票の大差で第9代会長に当選しました。

 

国際体操連盟会長に日本人が選出されるのは初めてのことです。2017年1月1日に正式に会長に就任し、任期は8年間ということです。

 

すごいですね。日本人で初めての国際体操連盟の会長に、自ら立候補、相手に大差をつけて当選するなんて、渡邊さんがこれまで地道にやってきた事が認められたのだと思います。

 

 

どうして渡邊さんが会長に選ばれたのか?

ロビー活動で約1年半、FIG(国際体操連盟)加盟142の地域・国のうち、7割強の102の地域・国を駆けめぐった渡辺氏。スタートは15年3月のコスタリカで、渡辺さんが訪れると、同国体操協会のロレーナ会長は涙を流して渡辺氏を迎えられた。

「体育館を一緒に回っている時、横を見たらロレーナさんが泣いているんです。長い歴史の中で、FIGの理事(当時)が来たのは初めて。こんなに光栄なことはないと。そういうところに行くと、みんな目がきらきらしている。何とかしてやりたいって思った」。

 

リオ五輪の新体操で、南アフリカの黒人選手が初めて出場資格を得た。しかし、同国五輪委が派遣見送りを決断。その情報を聞くと渡辺氏は模造刀を持って南アに単身、乗り込んだ。

「彼女が得たものなんだから、出して欲しいと。出さないなら、ここで腹を切るって言って」

 

結果的に、彼女の派遣はならなかったそうなのですが、無名の選手1人のために飛んできた渡邊さんへの信頼は、アフリカで絶対的になったといいます。

 

スポーツ庁のIF役員倍増戦略事業から支援を受ける事が出来たそうですが、資金が豊富ではなく、ロビー活動は通訳もなく大半が単身だったそうです。

 

 「言葉じゃないよ。俺の英語なんて中学レベル。分からなかったら、もう1回と聞けばいい。日本人はすぐに弱みをフォローしようとする。そんな時間があったら強みを磨いた方がいい」

 

英語を磨くより、逆に誠実や勤勉さ、日本人であることを前面に押し出し、こつこつと世界を回り、信頼を勝ち取っていった渡邊さん。

「僕にとっての強みは日本人であること。全世界で最も信頼されている。日本人だから(会長選に)勝てたと思う。戦後の焼け野原から経済大国をつくった。その背景には誠実さや勤勉さがあるって、世界の人は分かっている」。

 

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長も今月9日のブエノスアイレスの記者会見で、渡邊さんへの期待の言葉を発しています。

 

「非常に重要な国際競技連盟の会長として素晴らしい経験をIOCにもたらし、次回(東京)五輪の準備において間違いなく助けてくれる」と。

日本人としても誇りに思います。

基本は会社員

番組で取材に行った時も、インタビュアーへの第一声は

「いらっしゃいませ。」

あくまでも基本は会社員という姿勢が印象的でした。

「会社員でずっと揉まれてきてますから。」

と言われていました。

 

まとめ

 自身がビジネスマンである渡邊さんは「ビジネスマンは勉強している。スポーツマンは勉強する機会が少ない。これまでスポーツ外交で戦えなかったのは、その差だと思う。ジャスコで、(現代経営学の)ドラッカーは徹底的に勉強させられた。基本はイノベーション精神でお客様視点。体操がメジャーになりきれないのは、お客様視点がないということ。見てる人が分かるように変えていかないと取り残される。スポーツマンもドラッカーぐらい読んでほしい」

 

さすがビジネスマンならではの視点でモノを言っていますよね。

体操を、人気でも環境でもサッカー並みにしたいとの思いで活動してきた渡邊守成さん。

手始めに富士通と組み、3D解析で技を分析し、採点を支援するシステム導入を図る。ビジネスとお客様視点のビジョンで、体操から東京に向け日本のスポーツ界を変えるということです。

東京2020で新しい採点システムが導入されているのでしょうか。

観ている側がわかりやすく、楽しめることは大事なことですよね。今からとても楽しみですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

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