
16日大阪・吹田市の交番の前で男性巡査が刃物で刺されて
拳銃が奪われた事件で、東京都品川区在住の飯森裕次郎が逮捕されました。
SNSで飯森裕次郎の顔写真が拡散されると、父親の飯森睦尚さん(関西テレビ役員)が「自分の息子に似ている」と警察に報告、その後の証言などから速やかな飯森裕次郎の逮捕となりました。
飯森裕次郎の生い立ち
<飯森裕次郎>
年齢 :33歳
住所 :東京都品川区
出身地 :川崎市
勤務先 :ゴルフ練習場(東京都大田区)
前職 :海上自衛隊、岩手めんこいテレビ社員
飯森裕次郎は小学校高学年の頃に大阪府吹田市に移り住み、中学高校時代は吹田市で過ごしました。
高校は北千里高校。
北千里高校は大阪府吹田市にある公立高校です。偏差値は61とのことで高校入学までは順調に育っていたのではないでしょうか。
高校の情報によれば難関私立大学・国公立大学への進路希望に合わせて、2年次には「文系」「理系」から授業を選択、3年次には「文系」「理系」「文理系」から授業を選べるとのことです。
大学は駒澤大学を卒業しています。
大学卒業後に自衛隊に入隊しますが半年後に退職、その後岩手のめんこいテレビに就職しますが役7ヶ月で退職しています。
そして昨年の11月から都内のゴルフ練習場で清掃のアルバイトとして週5日勤務していたというのです。
勤務先によれば飯森裕次郎は精神疾患があり、障害者雇用で採用されたといいます。
勤務態度は、時々ボーッとするようなことがあったが特に問題はなかったということでした。
飯森裕次郎は統合失調症で事件関与を否定している
逮捕された飯森裕次郎は、
「自分がやったことではない」
と事件関与を否定しているといいます。
統合失調症とは、幻聴や妄想といった症状が現れ、100人に一人の割合で発症する比較的珍しくない疾患です。
また思春期から40歳頃までが発症しやすく、10歳代後半から20歳代がピークと言われていて、1.4:1の割合で女性より男性に発症しやすいとのことです。
逆に40〜45歳では女性の発症率が男性を上回ります。
統合失調症の症状は?
統合失調症の主な症状は幻覚(実際はいないのにいるように感じる)、また幻覚からの幻聴、妄想などです。
下記のページより実際に統合失調症を体験することができます。
興味のある方は、体験してみてください。
いかがでしたか?
かなり苦しかったのではないでしょうか。
このように統合失調症はとてもつらい病気です。
統合失調症を発症したらどうすればいいの?
統合失調症は、人種、文化、社会層に関係なく発症します。
現在日本には約100万人の患者がいると言われていますが、統合失調症を患っている人の多くは家族とともに懸命に生きています。
ですので統合失調症を抱えた人が危ないというような偏見はとても危険な考え方です。
処方される薬と相性がいいと、ずいぶん症状が抑えられるといいます。
なので、あまりショックを受けず、自分の子供が統合失調症ではないかと思った時は放っておいたりせずに病院を探して診てもらってください。
一人で抱え込ます専門機関に相談してほしいと思います。
けれども入院したとしても一時的なもので、結局重症化した患者が「問題なし」として自宅に返され、家族が大変な思いをして面倒を見ていくことになる、という意見もあります。
そういったことにならないよう、精神疾患を抱えた家族を安心して任せられる施設なり方法が、今後ますます求められると思います。
精神的な疾患は、ストレス、環境、遺伝などまだ原因がはっきりわかっていませんが誰でもかかりうる病気です。
「自分が鬱になった」
「きょうだいが統合失調症になった」
そうオープンに言い合える、人に寛容な世の中であってほしいと強く思います。
今後さらに問題になる「8050」問題
40代、50代になった子供を80代の親が面倒を見るというのが、ただ「引きこもっている」だけでなく「精神的な」疾患を抱えていたら、親は本当に大変です。
それこそ先日の熊澤英一郎の事件のように、最後は親が子供を手にかけることでしか問題解決できないようなことは、本来決してあってはいけないことですよね。
まとめ
今回の事件では、早々に謝罪文を出した飯森裕次郎の父親で、関西テレビ役員の飯森睦尚さんや、母親がどこまで飯森裕次郎の疾患に向き合い、治療を進めていたのかはまだ明らかになっていません。
父親は家族と離れ大阪に一人で暮らしていたといいますが、母親と東京で二人で暮らしていた飯森裕次郎はゴルフ場で働きながらきちんと通院していたのでしょうか。薬物療法は進めていたのでしょうか。
その関わり方が気になるところです。
※終わりに、被害者の警察官である古瀬鈴之佑さん(こせすずのすけさん)26歳が意識不明の重体となっていましたが、快方に向かっているそうです。
本当に良かった。
本当に良かったです。
搬送された病院のスタッフの必死の治療とチームワークにも敬意を表します。
今後の、飯森裕次郎の処遇についてもわかり次第追記していきたいと思います。
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