大英博物館に32歳で作品が所蔵された画家小松美羽さんとは?

人物

こんにちは!まるこです。

今回は数年前から「美しすぎる画家」として一部メディアで話題になっていた小松美羽(こまつみわ)さんに迫りたいと思います。

32歳にして自身の作品が大英博物館に所蔵されるなんて、そのことがもちろん偉業なのですが(!)

どんな方なんでしょう?

美しい方ですね。女優さんみたい!

目次

小松美羽さんのプロフィール

  • 生年月日:1984年11月29日生まれ
  • 出身:長野県埴科郡坂城町
  • 最終学歴:女子美術大学短期大学部(2004年卒業)

学生時代に手がけた銅版画「四十九日」が高く評価されて話題を集める。

    • 2014年出雲大社に絵画「新・風土記」を奉納し、拝殿に展示。同年、長野県の上田市立美術館にて個展を開催する。同年香港の世界最大のオークション「クリスティーズ」に出品、317万円で落札される。
    • 2015年、庭園デザイナーの石原和幸氏と協同で制作した有田焼の狛犬「天地の守護獣」がイギリスの大英博物館に所蔵。
  • 2016年、ニューヨーク日本クラブで行ったライブペイント作品がワールドトレードセンターに常設展示される。現在は東京と長野に拠点を置き、ニューヨークや香港、台湾などで個展の開催や世界のアートフェアに出品するなど世界で活躍。

すごく迫力がある画風です。

小松美羽さんは、

「あまりアートをやっているという感覚ではなく、人と人とが魂でつながるための役割をするのが絵だったり、また、物理的ではないところを大切にしていくことを、【神獣】を通してつなげているみたいなところもあります。」

と語っているように、主に「神獣」をテーマに描くことが多いようです。

今年

「世界の中で自分の役割を見つけること」という本を出版され、

自分の生き方は、イベントやメディアに出て目立つので特別に見えるかもしれませんが、たまたま色々なご縁や偶然が重なったりしている中で、今の自分の役割が理解できてやってこれていることなので、特別ではないんです。ある人にとっては、となりの病気のお母さんを守ることがその人の役割かもしれない。だから、派手さや特別感を求めるのではない、役割を見つけるというところで、読む人と重ねていただければいいなと思います。

と語っています。

小さい時にすでに自分の役割がわかっていたという小松さん。

メタセコイヤの木の下で将来を予感させる夢を見て、もう画家になろうと決めたそうです。

結構夢が鮮明で、色々そこで見えちゃったんですよね。それで結構自信があったんです。

納得できるエピソード

動物は人間より早く死んでしまいます。

その、亡くなる瞬間に体から魂が抜けるのを見ていた、という小松さん。

小松さんのお祖父様が亡くなった時もその瞬間を見たそうです。

「動物も人間も、亡くなった後にみんな平等な世界に行くんだな、というのがありました。」

と語った小松さん。

子供の頃から鋭い感性を持っていたのが伺えるエピソードですよね。

大好きな茨木のり子さんの詩

詩人茨木のり子さん

小松さんは詩人茨木のり子さんの「自分の感受性ぐらい」

という詩が大好きだそうです。

茨木のり子さんは1926年生まれの詩人、童話作家、脚本家で2006年に亡くなっています。

茨木のり子さんの詩を読んだ時に、この人ってすごく弱い人なんだろうなと思いました。こういう強い詩が書ける人は、その分たくさん傷ついたり痛みを味わってきたんじゃないかと思ったんです。自分もそういうことがあったからかもしれません。

頭の良い方だったので、女性がまだ社会的に生きていくのが難しい時代に男性の社会で生きていくのには、葛藤があったと思います。「智恵子抄」の智恵子さんもそうですけど、すごく弱いんだけど残していく言葉が強い女性って、すごいなと思います。

自分の感受性ぐらい  茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい

自分で守れ

ばかものよ

まとめ

いかがでしたか。

世界に認められ、今まさに大空を羽ばたき始めた小松さん。

31歳の誕生日当日に香港のオークション「クリスティーズ」でその作品が落札されました。

ここでは落札されれば世界の評価につながり、不落札で終わればもう二度と扱ってもらうことはない

といわれ、ゴッホやピカソの絵も売り買いされる世界最大のオークションです。

コレクターが多い国、特に香港などは、大きなアートフェアもありますし、

世界からアートに興味がある人や、有名なギャラリーも集まります。

日本ではこういったことは非常に難しく、税制面も含めて、社会的に絵を買いにくいのが現状と言われます。

こういった中、小松美羽さんは世界に見つけられたわけです。

翌年(2015年)にはイギリスの大英博物館に彼女の作品(狛犬)が所蔵されました。

これからのますますの小松さんの躍進を見守りたいですね。

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