文部科学省による私立大学の支援事業の選定をめぐり、東京医科大学が文科省科学技術・学術政策局長の容疑者佐野太(58)が逮捕されました。

佐野太容疑者。東北大学医学部志望だった。
目次
容疑者佐野太のプロフィール
- 名前:佐野太
- 生年月日:1959年
- 住所:東京都港区
- 出身地:山梨県甲府市(旧塩山市)
- 出身高校:日川高校
- 出身大学:早稲田大学理工学部 卒業、同大学院理工学研究科 修了
- 1985年 科学技術庁 入庁
実は本人自身も医師を目指し東北大学医学部を受験したが失敗という過去があるとのことです。
東京医科大学は支援事業の選定に昨年漏れたということで、学長自らがこの事業担当者であった佐野容疑者に会ったことから提出書類の書き方を指導してもらったとのことです。
この見返りとして佐野容疑者は、昨年受験に失敗している息子のことを持ち出し、よろしく、と頼んだというのです。
佐野太容疑者はこの件に関して否定していますが、容疑者の生の声の録音が有力な証拠となっています。
本当にひどい話です。医学部医学科といえば2浪3浪は当たり前、とも言える世界です。苦労して苦労してやっと合格を勝ち取った人や、それでも不合格になり泣く泣く諦める人も毎年多くいることだと思います。
そういう一般の人たちのことを差し置いて、自分の地位を利用して息子を合格させるという行為は許せるものではないですよね。
不正合格者は佐野太の息子だけではなかった!
調べによると、不正合格させていたのはなんと毎年10人以上に上ると言われており、大学側が不正合格者のリストを作っていたといいます。
東京医科大の合否の判定では、鈴木学長、副学長二人、病院長、副学長補二人、学生部長の計7人から成る入試委員会というのがあるそうです。
東京医科大の合否判定のやり方
まず委員7人それぞれの手元には採点表として受験番号と、二時試験の点数が渡され、それに受験生が書いた小論文の束が置かれ
受験者をコネの強さによって
①絶対合格
②出来れば合格
③どちらでも良い
と分類した上で、
「Aくんの論文はよく書けている。20点加算だな。」鈴木学長
「そうですね。」副学長ら
→プラス20点
という風に進められたそうです。
こんな形で毎年10人以上不正合格者を出していたなんて驚きですね。入学試験自体を疑いたくなってしまいます。
ニュースで東京医大に通う女子学生が
「もう今は大学に不信感しかありません。」
と悲痛な面持ちで語っていたのが忘れられません。
しかし押収した過去のリストがあるということなので、今後の動きが注目されますね。
不正入試は普通に行われているのか?
過去にも大学の不正入試が大きく取り上げられたことがあります。
1980年の早稲田大学商学部不正入試事件
2011年京都大学不正入試事件etc..
有名人が起こした不正入試事件では1991年にお笑いタレントなべおさみが息子のなべやかんの代わりとなって試験を受けた「明治大学替え玉受験」という事件がありましたよね。発覚し世間を大きく騒がせたことも未だに多くの人の記憶に残っているかと思います。
「そういうことがあるというのは聞いたことがあります。」
西川史子がある番組で言っていました。
「医療の現場にいる者として、全く信じられない。」
とのことでしたが、タレント活動と医師の仕事って両立できるのか疑問にも思いましたが。
地位や立場を利用すれば大抵のことはできてしまう、ということなのでしょうか。
到底許されることではないと思うので、今後どうなっていくか見守っていきたいと思います。
佐野太容疑者の息子が判明!
現在佐野太容疑者の息子の名前・画像も判明しています。
佐野貴徳(さの たかのり)さんで年齢は、1回浪人をしていて19歳とのことです。
【裏口入学】
東京都港区・東京医科大学1年
私立成蹊高校卒業/野球部/投手
佐野貴徳メンバー(19)※父親の文部科学省科学技術学術政策局長・佐野太被疑者(58)が、東京医科大学を支援事業の対象校に選定する見返りに、佐野貴徳メンバーの同大学入試の点数を加算させ、合格させた pic.twitter.com/zjgKxnWD9N
— 田中由美子 (@uggo_tanaka_y) 2018年7月5日
まとめ
渦中の息子ももう大学にいることはできないでしょうし、この後息子はどう生きていくのかを考えると結局父親が権力を使ってやったことは何だったのかなと思います。
佐野太本人の進退も気になりますね。今後の動きに注目したいと思います。
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